[イラスト]ナマケモノを描く

久々にアナログで絵を描く

とある依頼で絵を描くこととなった。デジタルではなく筆を使って描くアナログの絵だ。ここ最近はPhotoshopで絵を描くことがほとんどだったので、久々にアクリルガッシュを使っての手作業な制作はデジタルとは違った脳を使うので楽しくもあった。

ナマケモノを描く

題材は「ナマケモノ」だった。なぜナマケモノかはよくわからなかったが、動物を描くのは好きなので全然OKだった。自分は大学の頃から絵柄を変えては思い悩み挫ける日々を送っており、ゴテゴテの重い絵柄からシンプルなフラットテイストな絵に変わったり紆余曲折を経ていたのだが、動物が好きなのは学生時代から変わらないのだった。今回の制作でデジタルばかり描いていてデジタル脳になっていた自分をアナログ脳に戻すねらいもあったのでやる気は思いの外あった。

今回はデジタルでラフを描き、だいたいの構図を決めて本番に木製パネルにアクリルガッシュで絵を描いた。デジタルとアナログを使い分ける形となったが、やはりラフに関してはCtrl+Z(取り消し)ができるというメリットがでかすぎるのでデジタルで作業した。色を乗せた感じとかアナログのラフだとどうしてもパッとイメージしずらいのだが、デジタルだと簡単にできるのがいい。

簡単にデジタルで構図を決める。木にぶら下がるナマケモノの絵だ。アクセントに鳥と花を添えた。ナマケモノと鳥という一見謎な関係性だが、それによりナマケモノに只いるだけではない説得力を持たせたかった。全体的に緩いほのぼのとした世界観にしつつ、無駄を排除して緊張感も多少与えたかったので、下半分を余白にした。真ん中少し上に枝を配置し、視線をその枝上に滑らせるように誘導している。

色は黒、朱色、ベージュホワイトの三色に限定した。この色配色はここ最近の自分のお気に入りだ。色を限定すると世界は落ち着いた感じになるから不思議だ。

画材

下地は木製パネルにジェッソを塗った。木製パネルはヤニがでるので注意なのだが、シナベニヤ素材のパネルにすればヤニはほとんど出ないらしい。一応ヤニ止めシーラーを持っているが今回は塗らなかった。

個人的にホルベインが気に入っている。シーラーなどその他の画材が豊富で、ホルベインにしとけば安心なところがある。

筆入れ

下絵も決まったので画面に筆入れを開始する。地の部分を赤で塗りつぶし、後から黒を塗った。こうすることで黒の部分に赤みが見えて効果的なのだ。背景部分は単色のホワイトベージュにするのだが、味わいを出すために黄色を下に塗った。だが今考えるとこの黄色は要らなかったと思う。まあ何にせよ筆でザザザと描いていく作業は楽しい。

気づけば完成。ガッシュは速乾性なので描くのが楽だ。描き上げて実物を見るとやはりデジタルでは絶対に出せない絵の重量感があった。この重量感は大事にしようと思う。

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